オリエント急行殺人事件の醍醐味である勝呂との尋問シーンです。

やはり尋問シーンは見応えがあり、ひとつのセリフも聞き逃したくない
気持ちになりました。

では尋問シーンを見て行きたい思います。

その前に注意
このページでは尋問で判明したことを書いていきますので
ここから先、ネタバレがあります。

もしネタバレのあらすじを読む前に、やっぱりちゃんと映像で見たいという方は、
見逃し配信などを利用してみてください。

最初の尋問シーンでわかったことは次のような内容でした。

特急東洋の車掌・三木武一

住所は下関。
5年前、しょう紅熱で娘を失った。
9時半ころ、藤堂が部屋に入るのを見た。
その後、執事と幕内が藤堂の部屋に行っている。
0時40分ころ、藤堂の部屋からうめき声が聞こえた。
同じ頃、公爵夫人のところでベルがなった。
1時15分、羽鳥婦人がベルを鳴らした。
1時半ころ、真っ赤が服を着た女性を見た。
2時過ぎ、幕内の部屋から能登大佐が出てきた。

・勝呂の印象
理路整然としすぎていた。
極めて順番通りに起こったことを話した。


藤堂の秘書・幕内平太

実は、剛力大佐の奥さんのことをよく知っていた
11時過ぎ、東京に着いてからの予定の確認を藤堂とした。
その後は能登大佐と話をしていた。
能登大佐とは知り合いではなかった。
一度、列車からホームに降りた。
ホームから戻ったときに鍵をかけなかった。
女性を見た。
パイプはすわない。
能登大佐はパイプを吸っていた。

・勝呂の印象
しゃべりすぎ。
真犯人は身を守るためによくしゃべる。


執事 益田悦男

藤堂のところで働くようになって1年になる。
11時くらいに藤堂の最後の姿を見た。
洋服をたたみ、薬(睡眠薬)と寝酒を用意した。
その後は、部屋で本(谷崎潤一郎)を読んでいた。
相部屋の保土田の歯ぎしりがうるさく、朝まで一睡もしていない。
保土田は、勝呂を誘いにいったとき、一度だけ部屋を出た。
パイプはすわない。

・勝呂の印象
しゃべらな過ぎる。
何か隠しているように見えた。


羽鳥典子

犯人を見た。
ベッドで寝てたら、部屋の隅に男がいることに気づいた。
ベルを押して車掌を呼んだ。
車掌が部屋を確認したが、男はいなかった。
男のことは見ていない。
隣に部屋に続くドアの鍵が開いていた。
証拠がある。ボタン(車掌の上着のボタン)が落ちていた。
呉田が睡眠薬を取りに部屋にきた。
呉田に隣に部屋に続くドアの鍵を閉めてもらった。
呉田ははじめ、間違えて藤堂の部屋に行ってしまった。
剛力家とは付き合いはない。
真っ赤な絹のガウンは持っていない。
ガウンは、ピンクと白の2枚持っている。
ハンカチは自分の物ではない。

・勝呂の印象
思い込みが激しい。


呉田その子

職業は、下関で教会の仕事を手伝っている。
東京に妹がいて、観光の目的に列車に乗った。
羽鳥の部屋と間違えて藤堂の部屋のドアをノックした。
そこで藤堂のことを見た。
羽鳥に頼まれて、隣の部屋に続く鍵を閉めた。
鍵は、横になっているのを縦にした。
11時25分に部屋に戻った。
その後は、朝まで寝ていた。
相部屋の馬場は一度も外に出ていない。
真っ赤に絹ガウンは持っていない


公爵夫人・轟ナツ

メイドを連れて全国を回りながら余生を過ごしている。
食事の後はベッドに入りました。
11時まで読書をしていた。
0時45分、メイドを呼んだ。
メイドにマッサージと本の朗読をしてもらった。
メイドがいつ出て行ったのか覚えていない
ハンカチは自分の物ではない。
剛力大佐の妻の曽根子の名付け親です。
曽根子の母親は女優(あわしまやちよ?)をしていた。
曽根子には妹がいた。
妹の名前は覚えていない。

・勝呂の印象
最後の「こうなる運命だった」という言葉が気になる。


外交官・安藤伯爵

妻も私も熟睡していて何も耳にしていない。
剛力家に人物には会ったこともない。
食事を終えた、部屋で妻とカードゲームをして休んだ。
旅の目的は仕事がらみ。
パイプはすわない(葉巻を吸う)

・勝呂の印象
旅券のシミが気になる。


安藤良子

何も見ないし聞かなかった。
睡眠薬を飲んで寝ていた。
淡いピンクのガウンを着ている。

・勝呂の印象
何も見ず、何も聞かなかった人間が二人。

陸軍大佐・能登巌

馬場のことは知らない。
1時15分前後は秘書(幕内)と話しをしていた。
パイプを吸うので話し中はドアを開けていた。
赤いガウンを羽織った女性を見た。
剛力大佐のことは名前くらいしかしらない。
幕内の部屋から自分の部屋に戻ったとき、12号室の男が覗いていた

・勝呂の印象
勲章のことまで知っていて、剛力大佐との関係がありそう。


羽佐間才助

実は探偵で、藤堂から身辺警護を頼まれていた。
小柄で浅黒くて声が甲高い人物に狙われていると藤堂は言っていた。
夜は部屋から通路の様子を伺っていて一睡もしていない。
前の車両からは誰もやってこなかった。
米原でも後部ドアからは誰も乗ってこなかった。
パイプは吸わない。

・勝呂の印象
本当に藤堂が彼を雇っていたは疑問。
もし彼が嘘をついていたら、能登大佐も嘘をついていたことになる。


保土田民雄

自動車販売の仕事をしている。
新車の試乗のために東京に向かっている。
剛力大佐にも奥さんにも奥さんの妹にも会ったことがない。
昨日の夜はずっと部屋にいた。
相部屋の執事はずっと本を読んでいた。
執事の歯ぎしりで寝られなかった。

・勝呂の印象
普通はあれぐらいシドロモドロになる。
今までの人々は理路整然としすぎてる。
執事の証言の食い違いが気になる。


馬場舞子

東京に住んで、家庭教師をしている。
下関には観光で来ていた。
昨夜は、早々に寝てしまった。
事件の関係者に知り合いはいない。
結婚の予定は、答えられない。
呉田のガウンの色は茶色。
真っ赤なガウンを着ている女性を見た。

・勝呂の印象
能登大佐と知り合いなのに、お互いにアリバイを証明
していないのが不思議。

昼出川澄子

公爵夫人の部屋でマッサージをして本を読んだ。
車掌がいきなり出てきてぶつかりそうになった。
車掌は8号室(羽鳥婦人の部屋)から出てきた。
車掌は、小柄で浅黒い人物だった。
細い口ひげをはやし、女性のようなかぼそい声だった。

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